日本に流通しているバナナの約85%がフィリピン産です。
日本に流通しているバナナの約85%がフィリピン産です。

日本に流通しているバナナの
約85%がフィリピン産です。

世界的に見ると、バナナの生産量ではインドが約3割を占めますが、そのほとんどはインド国内で消費されています。輸出量ではラテンアメリカ諸国が約8割を占め、輸入量ではアメリカ合衆国が世界の全輸入量の2割強、ベルギー、ドイツ、日本、ロシア、イギリスがそれぞれ6〜8%というデータがあります。
日本では、1年間に約100万トンのバナナが消費されています。1973年以降、現在に至るまで、フィリピンからの輸入がトップを占め、しかも、その量は約85%。ほとんどがフィリピン産です。その他では、エクアドル、台湾などから輸入されています。日本では、地理(気候)的な条件から、沖縄や鹿児島、宮崎などの一部でしか栽培は行われておらず(主に島バナナという品種)、その量は約130トン未満と言われています。
※出典:バナナ輸入組合HP「バナナ大学」内、「バナナの貿易学」より
私たちのバナナは、約8,131ヘクタールもの農園で栽培されています。
私たちのバナナは、約8,131ヘクタールもの農園で栽培されています。

私たちのバナナは、約8,100㌶もの
農園で栽培されています。

私たちのバナナは、
約8,100㌶もの農園で
栽培されています。

ユニフルーティー・グループは、フィリピン南部のミンダナオ島に自社農園を5ヵ所所有。その他、40ヶ所ほどの協力(契約)農園があります。これらの現地での生産管理は、グループ会社であるユニフルーティートロピカル フィリピン(Unifrutti Tropical Philippines, Inc. )が行なっています。
広さは、小さいものでは50㌶から、大きいものでは1000㌶くらい。小さいとはいっても、50㌶でだいたい東京ドーム10個分、1000㌶は東京ドーム200個分以上です。それぞれの農園は標高も異なります。私たちは、Lowland(標高0〜350m)、Midland (標高350〜600m)、Highland(標高 600〜850m)、Super Highland( 標高850〜1200m) に分類しています。標高が高くなるほど寒暖差が大きく、夜は涼しいためにバナナの木の成長活動が弱まり、その分、昼にたっぷりの太陽の陽射しを浴びて作りだした栄養が実に送り込まれます。そのため成長は遅いのですが(Lowlandでは植え付けから約10ヵ月、Highlandでは植え付けから約14ヵ月)、糖に変換されるデンプンの量が多く、クリーミーで甘みと旨味にすぐれたバナナになります。
各農園にパッキングハウスがあり、そこでまずバナナの品質チェック、選果、洗浄、箱詰めが行なわれます。箱には各パッキングハウスごとに番号が付いているので、トレーサビリティできるようになっています。
日本に着荷してからも毎回約100ケースをサンプリングし検査をします。ユニフルーティー フィリピンからも2名が日本に駐在しており、その検査に立ち会います。青い(緑色の)バナナのときにはわからず、黄色く加工したときにはじめてわかる不具合もあるのです。
「たとえば、黄色く熟成加工したときに黒く線が付いていたときがありました。現地に行って原因を調べてみると、収穫したバナナを洗浄するときのホースの水圧が強すぎたようなのです。私たちの部署だけでも、3ヵ月に一度はフィリピンに行っています。一回の滞在日数は10日間くらいでしょうか。バナナ農園は広大ですし、標高も違いますから、それぞれの農園を移動するだけでも時間がかかるんですよ。」
「バナナの木」と言われますが、実は、バナナは草本です。
「バナナの木」と言われますが、実は、バナナは草本です。

「バナナの木」と言われますが、
実は、バナナは草本です。

バナナは、高さが数mにまで成長するため「バナナの木」と言われますが、実は一回ごとの収穫ですべて枯れてしまいます。野菜に近い果物と言えます。木のように見える部分は仮茎(または偽茎)と呼ばれ、柔らかい葉が重なり合っているのです。
ユニフルーティーの農園では、1㌶あたり1600〜2000本のバナナを植えます。仮茎から大きな葉を広げたときに、葉どうしがぶつからないように、日光がよく当たるように、1本ごとの間隔を2〜3m開けるのです。バナナは、最初は十数枚の葉を広げますが、開花し、収穫の時期が近づくにつれて、1枚1枚と枯れていきます。葉の数が少ないと、それだけ光合成ができず、バナナの実に栄養分がまわらず、まれに「ブク」と言われる不具合を生じます。デンプンが少なく、加工しても糖に変わらず、皮の部分は熟しても実は固いままになってしまうのです。未成熟のまま収穫した場合にも同様の現象が起きます。
ユニフルーティー フィリピンのフィールドインスペクターが、収穫する際に葉っぱが何枚あるかというチェックを常に行ない、収穫時に葉が4枚以上残っているバナナしか日本には輸出しません。これは、日本のではなく、私たちユニフルーティー ジャパン独自のルールです。
バナナには種がありません。新芽を培養し品種研究を行なっています。
バナナには種がありません。新芽を培養し品種研究を行なっています。

バナナには種がありません。
新芽を培養し品種研究を行なっています。

そもそもは、バナナには種がありました。いまでも、「種があるバナナ」は野生に存在し、東南アジアなどでは食されています。ただ、アケビのように、実のなかにぎっしりと種が入っていてちょっと食べにくかったのです。「種がないバナナ」は紀元前5千年〜1万年頃、突然変異によって偶然できたと言われています。食べる部分が豊富(つまり栄養も豊富)で食べやすいその「種がないバナナ」を人間が栽培しはじめたのが、現在のバナナの始まりと言われています。種がないのに、どうやって栽培するのか?収穫した後の茎の根の脇からでてくる新芽を使って、次の世代のバナナを育てるのです。健康そうな新芽だけを選んで約8週間ほどで苗を育て、それを農園に植え替え8〜12ヵ月で収穫となります。1本の茎に8〜10ハンド(平均160本、房が手に似ていることからハンドと呼びます)のバナナの実がなり、その重さは20〜30kgになります。ちなみに、バナナの実は最初は下のほうを向いていますが、次第に太陽のほうに向かって成長していくために少し曲がったカタチをしています。
ユニフルーティーのHighlandにある農園の一画に研究所があります。ここで、いくつかのよいバナナの新芽から培養・株分けし、どのように成長し同じような特徴がでるのか、どういう土壌や病気に強いのか弱いのか、生産性はどうか、などの研究をつづけています。
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