バナナは、農園ごとに
個性も、愛情のかけ方も違います。
日本では、1年間に約100万トンのバナナが消費され、その約85%がフィリピン産です。ユニフルーティーは、フィリピン南部のミンダナオ島に5つの自社農園を所有。その他、40 ヶ所ほどの契約農園があります。大きいもので東京ドーム200個分、小さい農園でも東京ドーム10個分はあります。
それぞれの農園は標高も異なり、Lowland 、 Midland 、Highland 、 Super Highland に分類されます 。標高が高いと平均気温が下がり、ゆっくり実が育つため、 収穫までの期間が長くなります。自ずと管理は難しくなり、より多くの手間をかけなければなりません。このように私たちは、農園ごとに最適な栽培に取り組み、バナナの特長を最大限に引き出す努力を続けてきました。各農園にはパッキングハウスがあり、バナナの品質チェック、選果、洗浄、箱詰めが行なわれています。 流通の各工程においてもパッキングハウスが追跡できるようになっています。また、日本に届いてからも毎回約 100 ケースをサンプリング検査するほか、3ヶ月に一度は日本のスタッフがフィリピンへ飛び、厳しい品質チェックに立ち会っています。
バナナの葉っぱを数えて、出荷を判断する。
私たちが独自に定めたルールです。
ユニフルーティーの農園では、1㌶あたり1600〜2000本のバナナの木を植えています。バナナは、最初は十数枚の葉を広げますが、収穫の時期が近づくにつれて、1枚1枚と枯れていきます。葉の数が少ないと、それだけ光合成ができず、バナナの実に栄養分が行き渡りません。甘みが少なく、皮の部分は熟していたとしても、実は固いままになってしまうのです。未成熟のまま収穫した場合にも同様の現象が起きます。私たちは、収穫する際に葉っぱが何枚あるかというチェックを行ない、収穫時に葉が4枚以上残っているバナナしか日本には輸出しません。これは、日本の行政機関が決めたことではなく、おいしいバナナを届けるために私たちユニフルーティーが独自に定めたルールです。
バナナには種がありません。
新芽を研究し、バナナの未来を育てています。
バナナには種がありません。種がないのに、どうやって栽培するのでしょうか?
答えは、新芽にあります。収穫した後の茎の根の脇から出てくる新芽を使い、次の世代のバナナを育てるのです。健康そうな新芽を選び抜き、約8週間かけて苗を育て、それを農園に植え替え、8〜12
ヵ月で収穫となります。
ユニフルーティーの研究所では、いくつかの優れたバナナの新芽から培養・株分けし、様々な研究を続けています。どのような成長をし、どんな特徴があるのか、栽培に適した土壌はどのようなものか、病気への耐性、生産性についてなどなど。新芽が教えてくれることが、バナナの未来を育てていくのです。