事業活動 事業活動
Philosophy
事業活動
農園から食卓まで。
自然環境に配慮しながら、生産、輸送、加工、流通まで、すべての工程を一貫して管理しています。
環境
バナナを通じて、地球と向き合う。
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自然環境への取り組みから、
私たちのバナナづくりは始まります。
バナナの生産地のほとんどが、赤道を挟んだ熱帯・亜熱帯地域に分布しています。この地域は「バナナベルト地帯」と呼ばれています。
一年を通して温かいこと(最適気温26〜30℃)、100〜200mm/月の降雨が一年中あること、台風の影響を受けにくいなどの条件があるため、日本ではほぼ生産できません。だからこそ、生産国の自然環境や生活環境を大切にしていかなければ、と考えています。
ユニフルーティーの自社管理農園は、持続可能な農業のための厳格な基準を満たす農園に与えられる「レインフォレスト・アライアンス認証」を取得。自社管理農園では野生動物の保護、土壌と水源の保全、農薬の制限や廃棄物の管理、労働者の適正な給与、労働者とその家族および地域社会の生活向上、医療や子どもたちの教育へのより良いアクセスの確保などを通じて、より持続可能な農業に取り組んでいます。
一本のバナナが、日本の人々と遠い生産国の人々の心をつなぎ、ともに地球環境について考えるきっかけになってほしい。それもまた、私たちの願いなのです。
生産
大地が産み、私たちが育てる。
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バナナは、農園ごとに
個性も、愛情のかけ方も違います。
日本では、1年間に約100万トンのバナナが消費され、その約85%がフィリピン産です。ユニフルーティーは、フィリピン南部のミンダナオ島に5つの自社農園を所有。その他、40 ヶ所ほどの契約農園があります。大きいもので東京ドーム200個分、小さい農園でも東京ドーム10個分はあります。
それぞれの農園は標高も異なり、Lowland 、 Midland 、Highland 、 Super Highland に分類されます 。標高が高いと平均気温が下がり、ゆっくり実が育つため、 収穫までの期間が長くなります。自ずと管理は難しくなり、より多くの手間をかけなければなりません。このように私たちは、農園ごとに最適な栽培に取り組み、バナナの特長を最大限に引き出す努力を続けてきました。各農園にはパッキングハウスがあり、バナナの品質チェック、選果、洗浄、箱詰めが行なわれています。 流通の各工程においてもパッキングハウスが追跡できるようになっています。また、日本に届いてからも毎回約 100 ケースをサンプリング検査するほか、3ヶ月に一度は日本のスタッフがフィリピンへ飛び、厳しい品質チェックに立ち会っています。
バナナの葉っぱを数えて、出荷を判断する。
私たちが独自に定めたルールです。
ユニフルーティーの農園では、1㌶あたり1600〜2000本のバナナの木を植えています。バナナは、最初は十数枚の葉を広げますが、収穫の時期が近づくにつれて、1枚1枚と枯れていきます。葉の数が少ないと、それだけ光合成ができず、バナナの実に栄養分が行き渡りません。甘みが少なく、皮の部分は熟していたとしても、実は固いままになってしまうのです。未成熟のまま収穫した場合にも同様の現象が起きます。私たちは、収穫する際に葉っぱが何枚あるかというチェックを行ない、収穫時に葉が4枚以上残っているバナナしか日本には輸出しません。これは、日本の行政機関が決めたことではなく、おいしいバナナを届けるために私たちユニフルーティーが独自に定めたルールです。 
バナナには種がありません。
新芽を研究し、バナナの未来を育てています。
バナナには種がありません。種がないのに、どうやって栽培するのでしょうか?
答えは、新芽にあります。収穫した後の茎の根の脇から出てくる新芽を使い、次の世代のバナナを育てるのです。健康そうな新芽を選び抜き、約8週間かけて苗を育て、それを農園に植え替え、8〜12 ヵ月で収穫となります。
ユニフルーティーの研究所では、いくつかの優れたバナナの新芽から培養・株分けし、様々な研究を続けています。どのような成長をし、どんな特徴があるのか、栽培に適した土壌はどのようなものか、病気への耐性、生産性についてなどなど。新芽が教えてくれることが、バナナの未来を育てていくのです。
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輸送
海の上も、バナナづくりの現場。 
バナナを起こさないよう、やさしく丁寧に。
週2回、専用船で日本へ届けています。
日本へバナナを届けるのは、ユニフルーティーが所有するバナナ専用の運搬船です。毎週2回、 16万ケースものバナナを積んだ船が、日本に到着します。
フィリピンを出航してから約5日間。風や波によって予定通りに日本に着かない場合もありますが、日々、太平洋における運航状況をチェックし、入港した際に素早く対応できるよう体制を整えています。フィリピンで収穫されたバナナは、品質検査・洗浄などを経たのち、規格ごとに箱詰めされ、港にある急速冷蔵施設で約24時間予冷され、船の長旅に備えます。その際、大型トレーラーのコンテナ内も、冷蔵施設も、船の貯蔵庫も、13.5℃〜13.8℃という温度が保たれ、バナナは休眠状態に入ります。これ以上だと熟成が進み、逆にわずかでも13℃以下に置かれてしまうと低温障害が起き、その後の熟成に影響が出てしまうのです。日本に着港したバナナは、病害虫の検査等を経て、休眠状態のまま適正温度に保たれた倉庫へ。静かに熟成の時を待ちます。
加工
バナナの「おいしさ」を引き出す。
青いバナナを、色鮮やかに甘くするのは、
日本の職人技です。
日本では、黄色いバナナの輸入が禁止されています。熟したバナナには、農作物に影響を及ぼす害虫が寄生している可能性が高いからです。青いまま輸入されたバナナは、ムロ(室)とよばれる施設で追熟・色付け加工が施されます。ユニフルーティーは、東京大井に64、神戸に28のムロを所有しています。1つのムロにつき、最大1800ケースのバナナを加工できます。
5〜6日後に流通させるバナナの量を逆算し、それぞれのムロへ。
まず、ムロ内の温度を上昇させ、ある段階で熟成を促進するエチレンガスを注入します。温度を行き渡らせ、バナナの水分を保持するため、湿度は90 %にキープ。果肉部分の温度がムロ内の設定温度を上回れば、バナナの目覚めの時。この時点でCO2濃度を調整していきます。私たちのムロは、差圧式と呼ばれる最新式のもの。風を強く循環させることが可能で、ムロ内のバナナを均一に熟成させることができます。
バナナが持つポテンシャルは栽培時に、最終的な味は加工で決まると言われています。熟成のプロセスを言葉にするのはカンタンですが、バナナの変化を見極め最適な処理を施すには、匠の技を必要とするのです。
流通
食卓に届くまでが、私たちの仕事。 
愛情を込めたバナナだから。
あなたのもとまで、自分たちの手で。
私たちのバナナは人の手で育てられ、人の手から手へと渡ります。
生産から運送、加工まで、さまざまな工程に携わるすべての人たちの絆が、
バナナを大切に運んでくるのです。流通においても例外ではありません。フィリピンから海を越えて届けられたバナナの素晴らしさについて、日本の営業スタッフが熱意をもって市場や販売店のバイヤーの方々に説明をします。
愛情いっぱいに育てられたバナナの価値を落とすことなく、より良い状態でお客さまのもとへお届けしたい。その想いは、市場や販売店の皆様にもご理解をいただき、浸透してきています。そして、そんな方々もまた、私たちの家族の一員。バナナが食卓に届くまで、バナナがつなぐ私たちの絆は続いているのです。

環境

生産

輸送

加工

流通