みんなが食べているおいしいバナナのほとんどは、
フィリピンという国で作られているんだ。
海のむこうのとおい国で作られたバナナは、
どうやって日本まにやってくるんだろう?
バナナが日本にとどくまでの大冒険を見てみよう!
収穫されたバナナは未熟で緑色なんだ。バナナだけをつんでいる大きな船にの
って、フィリピンのミンダナオ島・ダバオというところから、約3,500kmの旅を
して日本にやってくるんだよ!
バナナは日本でいちばん食べられているフルーツで、1週間あたり約15,800ト
ン(※)もフィリピンから輸入されているんだって!フィリピンを出発してか
らだと、いつもは約5~7日で日本にとうちゃくするけど、お天気がわるくて海
の波が高かったり、向かい風だと前にすすめなかったりで、予定どおりに着か
ない事もあるんだよ。そんなときは、台風やお天気がよくない海の上の場所を
さけて、お船をはしらせるよ。船が大きくゆれても大丈夫なように、バナナた
ちはしっかり動かないように固定されてるから安心な海の旅なんだ。
バナナは、温度の変化に弱いフルーツ。あつすぎると緑色から黄色く熟してし
まうんだ。
日本には、「食べてもにがくておいしくない緑色のバナナしか外国から船でも
ってきちゃいけないよ」というやくそくがあるんだ。理由は、甘く黄色く熟し
てしまうと、外国の虫さんがくっついてきて、そのまま日本にやってきて日本
のいきものたちに迷惑をかけちゃうからなんだ。
逆に寒いとバナナが風邪をひいちゃって熟しにくくなってしまうんだ。だか
ら、バナナをはこぶときは、バナナたちのお部屋がずーっと13.5℃くらいの温
度になるしくみの「リーファー船」っていうお船がつかわれるんだよ。
13.5℃はバナナたちがぐっすり寝るのにちょうどいい温度。ちょっとあったか
い温度だとバナナたちが元気になって黄色くなっちゃうから、やくそくが守ら
れなくなってしまうよね。中には日本に入ることができなくてそのまま船でフ
ィリピンにもどされちゃうバナナもあるんだ。
そうならないように13.5℃ですやすや寝ながら海の上を旅するのがとても大切
なんだよ。
バナナが熟してしまわないように、船の中は13.5℃くらいにキープされている
んだ。この船のおかげで、一年中新鮮なバナナが食べられるんだね!